2013年06月28日
本部半島ジオパーク推進協議会総会
本部半島ジオパーク推進協議会総会が6月27日に行われました。
昨年度の活動や日本ジオパークへの申請について報告が行われ、今年度活動計画などが議案として挙げられました。
総会後は意見交換会を行いました。
本部半島ジオパーク構想には、さまざまな地域・団体が関わっています。エリアには離島地域も多いため、なかなか参画団体が一同に会することは難しいのです。意見交換会ではそれらの地域・団体の皆さまにご参加いただき、フランクな感じで話をすることができました。
今年度はこれから日本ジオパーク登録へむけての現地審査も控えています。
協議会もこれまで以上に各地域が連携を強化できるよう務めてまいります。
文責:兼城賢志(協議会事務局)
昨年度の活動や日本ジオパークへの申請について報告が行われ、今年度活動計画などが議案として挙げられました。
総会後は意見交換会を行いました。
本部半島ジオパーク構想には、さまざまな地域・団体が関わっています。エリアには離島地域も多いため、なかなか参画団体が一同に会することは難しいのです。意見交換会ではそれらの地域・団体の皆さまにご参加いただき、フランクな感じで話をすることができました。
今年度はこれから日本ジオパーク登録へむけての現地審査も控えています。
協議会もこれまで以上に各地域が連携を強化できるよう務めてまいります。
文責:兼城賢志(協議会事務局)
2013年06月28日
本部半島ジオパーク推進協議会総会
本部半島ジオパーク推進協議会総会が6月27日に行われました。
昨年度の活動や日本ジオパークへの申請について報告が行われ、今年度活動計画などが議案として挙げられました。
総会後は意見交換会を行いました。
本部半島ジオパーク構想には、さまざまな地域・団体が関わっています。エリアには離島地域も多いため、なかなか参画団体が一同に会することは難しいのです。意見交換会ではそれらの地域・団体の皆さまにご参加いただき、フランクな感じで話をすることができました。
今年度はこれから日本ジオパーク登録へむけての現地審査も控えています。
協議会もこれまで以上に各地域が連携を強化できるよう務めてまいります。
文責:兼城賢志(協議会事務局)
昨年度の活動や日本ジオパークへの申請について報告が行われ、今年度活動計画などが議案として挙げられました。
総会後は意見交換会を行いました。
本部半島ジオパーク構想には、さまざまな地域・団体が関わっています。エリアには離島地域も多いため、なかなか参画団体が一同に会することは難しいのです。意見交換会ではそれらの地域・団体の皆さまにご参加いただき、フランクな感じで話をすることができました。
今年度はこれから日本ジオパーク登録へむけての現地審査も控えています。
協議会もこれまで以上に各地域が連携を強化できるよう務めてまいります。
文責:兼城賢志(協議会事務局)
2013年05月31日
公開授業:気候編~琉球列島は亜熱帯か~
ジオパーク活動では、ジオガイド中級・上級の認定の受験資格を取得するために琉球大学の公開授業の受講を必須としています。今年度前期は、協議会顧問の尾方先生の「環境地誌」が公開授業として開講し、ジオガイドのステップアップを目指す方、もちろんそれ以外の方も含めて、10名以上の一般の方が受講しています。
さて、5/7、5/14、5/28の3回の公開授業は、「モンスーンと琉球列島」と題して主に気候編の内容でした。この気候編で尾方先生から出されたお題が「琉球列島は亜熱帯かどうか?」でした。今までは、漠然と「亜熱帯・・・でしょ?」と思っていたわけですが・・・。
授業内容は下のような感じです。詳細入れると長くなるので、キーワードのみを並べました。
○第1回(5/7):
地球規模でみる熱収支と大気大循環、熱放射、フラックス、ハドレー循環、亜熱帯高圧帯など
○第2回(5/14):
ロスビー循環、大気海洋相互作用、海洋全熱フラックス、海陸風の循環、モンスーン、温暖化、ヒートアイランドなど
○第3回(5/28):
沖縄の気象データの解読、小笠原高気圧、年較差や日較差、大陸性気候、海洋性気候、台風、まとめ、お題の結論など
で、お題の琉球列島はどうかというと・・・、今回ブログでは結論は伏せます。興味のある方は公開授業を受講頂くか、ジオツアーに参加頂きますよう お願いします。(なんだよ!とお叱りを受けそうですが・・・)
一概には言えませんが、琉球列島では、観光立県である沖縄としての県や観光業界あげての戦略イメージや、やはり本土とは違う文化・雰囲気も相まって「亜熱帯の沖縄」のイメージが広く浸透していると思います。
もちろん、生物学や生態学ほかいろんな学問・分野で、線引きは変わります。この「線引きが変わる」ということを認識することが重要と思います。少なくとも、今回講義の受講者、特にジオガイドやガイド業をされる方は、インタープリターとして正しい知識を説明する必要があるので、イメージや1分野に偏った視点からの説明ではなく、いろんな視点もあるということを踏まえた説明を心がけることが重要かと思います。
野原博豪(協議会研究員)
さて、5/7、5/14、5/28の3回の公開授業は、「モンスーンと琉球列島」と題して主に気候編の内容でした。この気候編で尾方先生から出されたお題が「琉球列島は亜熱帯かどうか?」でした。今までは、漠然と「亜熱帯・・・でしょ?」と思っていたわけですが・・・。
授業内容は下のような感じです。詳細入れると長くなるので、キーワードのみを並べました。
○第1回(5/7):
地球規模でみる熱収支と大気大循環、熱放射、フラックス、ハドレー循環、亜熱帯高圧帯など
○第2回(5/14):
ロスビー循環、大気海洋相互作用、海洋全熱フラックス、海陸風の循環、モンスーン、温暖化、ヒートアイランドなど
○第3回(5/28):
沖縄の気象データの解読、小笠原高気圧、年較差や日較差、大陸性気候、海洋性気候、台風、まとめ、お題の結論など
で、お題の琉球列島はどうかというと・・・、今回ブログでは結論は伏せます。興味のある方は公開授業を受講頂くか、ジオツアーに参加頂きますよう お願いします。(なんだよ!とお叱りを受けそうですが・・・)
一概には言えませんが、琉球列島では、観光立県である沖縄としての県や観光業界あげての戦略イメージや、やはり本土とは違う文化・雰囲気も相まって「亜熱帯の沖縄」のイメージが広く浸透していると思います。
もちろん、生物学や生態学ほかいろんな学問・分野で、線引きは変わります。この「線引きが変わる」ということを認識することが重要と思います。少なくとも、今回講義の受講者、特にジオガイドやガイド業をされる方は、インタープリターとして正しい知識を説明する必要があるので、イメージや1分野に偏った視点からの説明ではなく、いろんな視点もあるということを踏まえた説明を心がけることが重要かと思います。
野原博豪(協議会研究員)
2013年05月24日
日本ジオパーク公開審査でのプレゼンテーション
日本ジオパークネットワークに加盟するためには,①書類審査,②公開審査でのプレゼンテーション,③現地審査,を経て,高い評価を得なければなりません.
今回はいよいよ(ドキドキの)公開審査です.
日本ジオパークの公開審査は千葉県千葉市の幕張メッセ国際会議場で行われている日本地球惑星科学連合_連合大会で5月20日に行われました.審査が行われた部屋は会場で最も広い国際会議室(400名収容)です.
日本ジオパーク公開審査のプレゼンテーションは世界ジオパークを目指す地域のプレゼンテーションに引き続いて行われました.
今回,日本ジオパークネットワーク加盟を目指しているのは,本部半島,佐渡,四国西予,桜島・錦江湾,おおいた豊後大野,三笠,三陸,とかち鹿追,おおいた姫島および美祢の10地域です(講演順).

私たち,本部半島ジオパーク推進協議会のプレゼンテーションはこれら申請地域の中で1番目に行われました.
プレゼンテーションをするのは藤田智子さん(琉球大学教育学部学生),平安山良信さん(本部町役場),千村次生さん(中央開発株式会社),および尾方隆幸さん(琉球大学教育学部准教授)の4名です.
講演時間は発表10分,質疑応答が10分になりました.
藤田さんは本部半島ジオパーク構想への思いをのせて,視線を聴衆に向けながら,一人一人に訴えかけるように,およそ8分間話されていました.
千村さんは「島人の心でジオサイトの保全する」意気込みを語り,平安山さんは「地域の活性化」を通じて人々の幸せを,尾方さんはジオパークを通じた「シームレスな地球理解教育」を目指す意気込みをスピーチしました.
そして最後にメインスピーカーの藤田さんが聴衆に向かって「本部半島は地球の営みをのぞく窓です.みなさん!!本部半島にその窓を開けに来てください!」という思いを伝えました.
その後,約10分間質疑応答があり,審査員の方々から疑問点や改善点を指摘いただきました.また,講演を聴いた方々からも多くの有益なコメントをいただきました.
現地審査は6~8月に行われる予定です.これから現地審査に向けての準備が本格化します.もちろん,準備だけでなく,ジオツアーやジオカフェなどのイベントも進めていきます.
ひとまず,4人の講演者のみなさん,お疲れ様でした.
菅森義晃(大阪市立大学大学院/協議会特別研究員)
※講演者のセリフや思いは筆者の記憶や解釈に基づいています.
今回はいよいよ(ドキドキの)公開審査です.
日本ジオパークの公開審査は千葉県千葉市の幕張メッセ国際会議場で行われている日本地球惑星科学連合_連合大会で5月20日に行われました.審査が行われた部屋は会場で最も広い国際会議室(400名収容)です.
日本ジオパーク公開審査のプレゼンテーションは世界ジオパークを目指す地域のプレゼンテーションに引き続いて行われました.
今回,日本ジオパークネットワーク加盟を目指しているのは,本部半島,佐渡,四国西予,桜島・錦江湾,おおいた豊後大野,三笠,三陸,とかち鹿追,おおいた姫島および美祢の10地域です(講演順).

私たち,本部半島ジオパーク推進協議会のプレゼンテーションはこれら申請地域の中で1番目に行われました.
プレゼンテーションをするのは藤田智子さん(琉球大学教育学部学生),平安山良信さん(本部町役場),千村次生さん(中央開発株式会社),および尾方隆幸さん(琉球大学教育学部准教授)の4名です.
講演時間は発表10分,質疑応答が10分になりました.
藤田さんは本部半島ジオパーク構想への思いをのせて,視線を聴衆に向けながら,一人一人に訴えかけるように,およそ8分間話されていました.
千村さんは「島人の心でジオサイトの保全する」意気込みを語り,平安山さんは「地域の活性化」を通じて人々の幸せを,尾方さんはジオパークを通じた「シームレスな地球理解教育」を目指す意気込みをスピーチしました.
そして最後にメインスピーカーの藤田さんが聴衆に向かって「本部半島は地球の営みをのぞく窓です.みなさん!!本部半島にその窓を開けに来てください!」という思いを伝えました.
その後,約10分間質疑応答があり,審査員の方々から疑問点や改善点を指摘いただきました.また,講演を聴いた方々からも多くの有益なコメントをいただきました.
現地審査は6~8月に行われる予定です.これから現地審査に向けての準備が本格化します.もちろん,準備だけでなく,ジオツアーやジオカフェなどのイベントも進めていきます.
ひとまず,4人の講演者のみなさん,お疲れ様でした.
菅森義晃(大阪市立大学大学院/協議会特別研究員)
※講演者のセリフや思いは筆者の記憶や解釈に基づいています.
2013年05月24日
日本ジオパーク公開審査前夜
5月19日、翌日に迫る本ジオパーク公開審査に向けて,会場近くのホテルの一室を借りて,2時間ほどプレゼンテーションの最終チェックを行いました(写真).

プレゼンテーションで使用するスライドは,大阪にいる私にもメールで送られてきており,その内容はわかっていたのですが,プレゼンテーションはたとえ同じスライドを使っていても,前でしゃべる人の個性で印象が大きく変わるので,実際にプレゼンテーションを見るまでは安心できませんでした.
そのプレゼンテーション,沖縄でメインスピーカーの方がたくさん練習をしてきたせいか,「とてもよいものになっているな」と思いました.細かな点や「締めのことば」をよりよいものにしようと,議論・改善がなされ,2時間という時間がとても短く感じられました.
ホテルでの最終チェック後も夕食を食べながら,「よりわかりやすく,より簡単な表現で,より私たちのジオパークへの思い」が伝わるよう講演者を中心に細かな調整を行いました.
食事をしながらも明日の講演に向けて,練習を繰り返すメインスピーカーの女子学生がとても印象的でした.
「明日のプレゼンテーション,みなさんに申請書の内容がうまく伝わるといいな」と思いながら,私も夕食を食べました.
菅森義晃(大阪市立大学大学院/協議会特別研究員)

プレゼンテーションで使用するスライドは,大阪にいる私にもメールで送られてきており,その内容はわかっていたのですが,プレゼンテーションはたとえ同じスライドを使っていても,前でしゃべる人の個性で印象が大きく変わるので,実際にプレゼンテーションを見るまでは安心できませんでした.
そのプレゼンテーション,沖縄でメインスピーカーの方がたくさん練習をしてきたせいか,「とてもよいものになっているな」と思いました.細かな点や「締めのことば」をよりよいものにしようと,議論・改善がなされ,2時間という時間がとても短く感じられました.
ホテルでの最終チェック後も夕食を食べながら,「よりわかりやすく,より簡単な表現で,より私たちのジオパークへの思い」が伝わるよう講演者を中心に細かな調整を行いました.
食事をしながらも明日の講演に向けて,練習を繰り返すメインスピーカーの女子学生がとても印象的でした.
「明日のプレゼンテーション,みなさんに申請書の内容がうまく伝わるといいな」と思いながら,私も夕食を食べました.
菅森義晃(大阪市立大学大学院/協議会特別研究員)
2013年05月22日
アメニモマケズ
本部半島と周辺地域では,少しずつジオパーク活動が認知されつつありますが、まだまだ一般的ではありません。
そこで「ジオパーク」に興味を持ってもらえるよう、のぼり旗を制作・設置しました。 (写真は本部町立博物館前です)
沖縄では梅雨に入り雨の日が続いていますが、のぼり旗は雨にも負けず、ジオパーク普及を行っています。

今後も公共施設周辺を中心に設置箇所を拡大していきます.
野原博豪(協議会研究員)
そこで「ジオパーク」に興味を持ってもらえるよう、のぼり旗を制作・設置しました。 (写真は本部町立博物館前です)
沖縄では梅雨に入り雨の日が続いていますが、のぼり旗は雨にも負けず、ジオパーク普及を行っています。
今後も公共施設周辺を中心に設置箇所を拡大していきます.
野原博豪(協議会研究員)
2013年05月18日
演技指導
現在、本部半島ジオパーク活動の一環として、PR用の映像資料の作成の取り組みを始めております。
5/17に、映像資料作成をお願いしているシネマ沖縄さん(末吉さん、本郷さん)との打合せを行いました。
その流れで、出演予定者に少し演技指導して下さいました。照れくささもあり、自然な演技は難しそうですが、本郷さんからは「大丈夫そうだ」との一応のOKが出ました。
ジオパークの魅力を正しくかつ楽しくを伝えつつ、重くなりがちな保護保全の観点を、いかにバランスよく映像化できるか難しいとこですが、今から完成が楽しみです。

野原博豪(協議会研究員)
5/17に、映像資料作成をお願いしているシネマ沖縄さん(末吉さん、本郷さん)との打合せを行いました。
その流れで、出演予定者に少し演技指導して下さいました。照れくささもあり、自然な演技は難しそうですが、本郷さんからは「大丈夫そうだ」との一応のOKが出ました。
ジオパークの魅力を正しくかつ楽しくを伝えつつ、重くなりがちな保護保全の観点を、いかにバランスよく映像化できるか難しいとこですが、今から完成が楽しみです。

野原博豪(協議会研究員)
2013年05月17日
公開プレゼンの予行練習
本日は、5月20日に幕張メッセ国際会議場で行われる公開プレゼンテーションの沖縄での最後の予行練習を行いました。
これまでの予行練習で、お付き合い頂いた方々からは、色々な有益なアドバイスを頂きました。有難う御座いました。
発表者は女性の方ですが、本番が近づくにつれて、緊張が高まっているようです。しかし、度胸のある彼女のことですから、本番では素晴らしい発表をやってくれることを期待しております。
チバリヨ~!

野原博豪(協議会研究員)
これまでの予行練習で、お付き合い頂いた方々からは、色々な有益なアドバイスを頂きました。有難う御座いました。
発表者は女性の方ですが、本番が近づくにつれて、緊張が高まっているようです。しかし、度胸のある彼女のことですから、本番では素晴らしい発表をやってくれることを期待しております。
チバリヨ~!

野原博豪(協議会研究員)
2013年05月14日
第1回カルスト山ゆり祭りが開催されました
雨降る週末(5月10~12日),本部町山里で「第1回」カルスト山ゆり祭りが開催されました.
本部町山里から今帰仁村今泊にかけてカルスト地形が広がっています.ここは,円錐丘と星形ドリーネがみられるなど本部半島ジオパーク構想でも重要なジオサイトの一つです.
この地域では,毎年4月下旬から5月中旬にかけて道沿いや日当たりのよい山の斜面にユリが花を開きます.祭りは終わりましたが,ユリの花はもう少し来訪者を楽しませてくれそうです.

今日(14日),気象庁は沖縄県の梅雨入りを発表しました.
雨の多い季節になりましたが,ユリとともにジオの世界に浸かるのはいかがでしょうか?
野原博豪(協議会研究員)
本部町山里から今帰仁村今泊にかけてカルスト地形が広がっています.ここは,円錐丘と星形ドリーネがみられるなど本部半島ジオパーク構想でも重要なジオサイトの一つです.
この地域では,毎年4月下旬から5月中旬にかけて道沿いや日当たりのよい山の斜面にユリが花を開きます.祭りは終わりましたが,ユリの花はもう少し来訪者を楽しませてくれそうです.
今日(14日),気象庁は沖縄県の梅雨入りを発表しました.
雨の多い季節になりましたが,ユリとともにジオの世界に浸かるのはいかがでしょうか?
野原博豪(協議会研究員)
2013年05月11日
ジオガイド部会設立
琉球列島ジオサイト研究会にジオガイド部会が設立されました(5月7日)。正式名称は「…研究会ガイド部会」。でないとジオジオしてしまいますからねぇ。
昨年度の2月に認定されたジオガイドは、初級14人、中級10人。遠方の方や学生を除くほとんどの認定ガイドさんが入会する運びになりました。まず緩めの会則を作って発足。これから細則とガイドラインを整備する流れのようです。
これらの作業、私もアドバイスさせていただいていますが、最初からあまりかっちりやらない方がいいかもしれませんね。何しろみんな未経験の領域だから、ルール的なものは最低限にして、あとは運用しながら考えていくのがいいんじゃないかと思います。
ジオガイドは、ジオパークの命とも言えます。私は、ジオパークになる前から、ガイド養成の体制と資格制度を作り上げる必要があると思っていました。ここまでは何とかうまくいきましたが、これからは認定ガイドの皆さんに、ジオパークに生命を吹き込んでいただきたいです。
尾方隆幸(琉球大学/協議会顧問)
昨年度の2月に認定されたジオガイドは、初級14人、中級10人。遠方の方や学生を除くほとんどの認定ガイドさんが入会する運びになりました。まず緩めの会則を作って発足。これから細則とガイドラインを整備する流れのようです。
これらの作業、私もアドバイスさせていただいていますが、最初からあまりかっちりやらない方がいいかもしれませんね。何しろみんな未経験の領域だから、ルール的なものは最低限にして、あとは運用しながら考えていくのがいいんじゃないかと思います。
ジオガイドは、ジオパークの命とも言えます。私は、ジオパークになる前から、ガイド養成の体制と資格制度を作り上げる必要があると思っていました。ここまでは何とかうまくいきましたが、これからは認定ガイドの皆さんに、ジオパークに生命を吹き込んでいただきたいです。
尾方隆幸(琉球大学/協議会顧問)
2013年05月10日
日本ジオパーク申請書
ジオの人は「足で稼ぐ」のが得意。地球科学をやっていくなら、フットワークの軽さは欠かせません。そんな特技はいざという時に生きるもの。
とはいえ…まさか飛行機に乗って申請書を出しにいく羽目になるとは思いませんでした。そんな事態になった理由はとてもここでは書けませんが、締切前日、誰かが飛ばなきゃいけない事態になってしまったのです。
私が運び屋を買って出たのは、この申請に最も早くから関わった使命感からではありません。他に誰もいなかったからでもありません。ピンチはチャンス、このチャンスを使って先輩ジオパークを訪れ、先輩ジオパークに学ぶ機会を作りたかったから。
研究室にいても自宅にいても、実にさまざまな情報が得られる今日。便利な世の中には違いありません。しかし、現場に足を運ばなければわからないこともたくさんある。特にジオパークの世界では…。
日本ジオパーク申請書は、東京都内の某郵便局に滑り込ませました。標準配達日数から算出したタイムリミットの19分前でした。この4年間の軌跡を凝縮した28冊とCD3枚を詰めた段ボールは、沖縄の海風を浴びて少し湿っていました。
尾方隆幸(琉球大学/協議会顧問)
とはいえ…まさか飛行機に乗って申請書を出しにいく羽目になるとは思いませんでした。そんな事態になった理由はとてもここでは書けませんが、締切前日、誰かが飛ばなきゃいけない事態になってしまったのです。
私が運び屋を買って出たのは、この申請に最も早くから関わった使命感からではありません。他に誰もいなかったからでもありません。ピンチはチャンス、このチャンスを使って先輩ジオパークを訪れ、先輩ジオパークに学ぶ機会を作りたかったから。
研究室にいても自宅にいても、実にさまざまな情報が得られる今日。便利な世の中には違いありません。しかし、現場に足を運ばなければわからないこともたくさんある。特にジオパークの世界では…。
日本ジオパーク申請書は、東京都内の某郵便局に滑り込ませました。標準配達日数から算出したタイムリミットの19分前でした。この4年間の軌跡を凝縮した28冊とCD3枚を詰めた段ボールは、沖縄の海風を浴びて少し湿っていました。
尾方隆幸(琉球大学/協議会顧問)
2013年05月08日
5月10日は「地質の日」
ふだん何気なく,わたしたちは大地の上や大地の中(地下)で生活しています.この大地の性質を「地質」と呼び,この「地質」のことを詳しく知ろうという学問分野が「地質学」です.ジオパークに関わる学問は地形学や気候学,水文学など様々なものがあり,地質学もそれらと並ぶ重要な学問のひとつになります.
地質学の基本は,主に大地を歩き回って,その土地の地質がどのようなものでできているか,どのような姿勢で分布しているか,そして,多種多様な地層や岩石がどのような関係で接しているかを丹念に調べて,一枚の図に表現することにあります.
このような図を「地質図」と呼んでいます.地質図は,一般の方にはあまりなじみがないものですが,地質学の研究だけでなく,トンネルを掘る,橋を架けるといった土木工事やハザードマップの作成の際にも利用され, ひそかにわたしたちの生活を支えています.(ただし,地質図の精度は作成者の経験や調査日数などによって変わります.他人の描いた地質図は参考にはなりますが,信頼していいかどうかは自分で確認する必要があります.)
この地質図が最初に日本で広域的に作成されたのは,1876年5月10日であり,ライマンらによって200万分の1「日本蝦夷地質要略之図」が刊行されました.また,内務省地理局地質課(地質調査を扱う国の組織で,現在の産業技術総合研究所の地質調査総合センター)が設置されたのも1878年の5月10日でした.
さらに,2000年代になって,ひそかにわたしたちの生活を支えている「地質」の重要性を社会に広く理解・認知してもらうことが必要との声が地質関係の機関や学会の中で高まりました.
このような背景から,5月10日を「地質の日」とすることが2007年に決まりました.
例年,5月10日ごろには各地で「地質の日」に関連したイベントが開催されています.本部半島ジオパーク構想において,「地質」は「地球の営み」を語る上で重要なピースのひとつです.沖縄ではあまり開催されていないようですが,近い将来,本部半島ジオパーク構想域で「地質の日」に関連した様々なイベントができたらいいなと思っています.
文責:菅森義晃
地質学の基本は,主に大地を歩き回って,その土地の地質がどのようなものでできているか,どのような姿勢で分布しているか,そして,多種多様な地層や岩石がどのような関係で接しているかを丹念に調べて,一枚の図に表現することにあります.
このような図を「地質図」と呼んでいます.地質図は,一般の方にはあまりなじみがないものですが,地質学の研究だけでなく,トンネルを掘る,橋を架けるといった土木工事やハザードマップの作成の際にも利用され, ひそかにわたしたちの生活を支えています.(ただし,地質図の精度は作成者の経験や調査日数などによって変わります.他人の描いた地質図は参考にはなりますが,信頼していいかどうかは自分で確認する必要があります.)
この地質図が最初に日本で広域的に作成されたのは,1876年5月10日であり,ライマンらによって200万分の1「日本蝦夷地質要略之図」が刊行されました.また,内務省地理局地質課(地質調査を扱う国の組織で,現在の産業技術総合研究所の地質調査総合センター)が設置されたのも1878年の5月10日でした.
さらに,2000年代になって,ひそかにわたしたちの生活を支えている「地質」の重要性を社会に広く理解・認知してもらうことが必要との声が地質関係の機関や学会の中で高まりました.
このような背景から,5月10日を「地質の日」とすることが2007年に決まりました.
例年,5月10日ごろには各地で「地質の日」に関連したイベントが開催されています.本部半島ジオパーク構想において,「地質」は「地球の営み」を語る上で重要なピースのひとつです.沖縄ではあまり開催されていないようですが,近い将来,本部半島ジオパーク構想域で「地質の日」に関連した様々なイベントができたらいいなと思っています.
文責:菅森義晃
2013年04月17日
島にすむ芸術家
この写真は3月上旬に伊平屋島を訪ねた時に撮影したものです.

誰がこんな丸い模様を描いたんやろかと眺めていたら,砂浜から顔(?)を出した植物のツルや茎が,風が吹く度にクルクル回りながら,この模様をつくり出していました.
風と砂,そして生物が作る造形美に見惚れるとともに,思わず「うんうん」とうなずいて,笑顔になってしまいました.
みなさんも身の回りで芸術家さんを探してみませんか?
(ちなみに,写真の下の方に地質調査用のハンマー(長さ33 cm)が映っています.これは写真に写っているものがどれくらいの大きさなのかを示すために置いています.)
文責・写真:菅森義晃
誰がこんな丸い模様を描いたんやろかと眺めていたら,砂浜から顔(?)を出した植物のツルや茎が,風が吹く度にクルクル回りながら,この模様をつくり出していました.
風と砂,そして生物が作る造形美に見惚れるとともに,思わず「うんうん」とうなずいて,笑顔になってしまいました.
みなさんも身の回りで芸術家さんを探してみませんか?
(ちなみに,写真の下の方に地質調査用のハンマー(長さ33 cm)が映っています.これは写真に写っているものがどれくらいの大きさなのかを示すために置いています.)
文責・写真:菅森義晃
2013年03月12日
科学を楽しむ「第2回ジオカフェ」のご報告
3月8日に、本部半島ジオパーク推進協議会とALLやんばる科学と教育の街づくりとの共催で、
名護市のサイエンスランドにて、
サイエンスカフェ形式の「ジオカフェ」を開催しました!
概要についてはチラシと以前の記事をご覧ください。
伊江島が内容にかかわることから、
特産品のイエソーダを飲み、黒糖や紅イモチップスをつまみながら、
11名の参加者を交えて、
当協議会の特別研究員でもある菅森義晃氏の軽妙なトークを楽しみました。
参加者からは「勉強になった」ではなく「楽しかった」との声が聞かれ、
科学を楽しむというコンセプトを達成できたと自負しています。
今後も、本部半島ジオパーク推進協議会は、
さまざまに連携してイベントを開催していきたいと考えています。
皆様のお力添え、よろしくお願いいたします!


文責:西園
写真:小川
名護市のサイエンスランドにて、
サイエンスカフェ形式の「ジオカフェ」を開催しました!
概要についてはチラシと以前の記事をご覧ください。
伊江島が内容にかかわることから、
特産品のイエソーダを飲み、黒糖や紅イモチップスをつまみながら、
11名の参加者を交えて、
当協議会の特別研究員でもある菅森義晃氏の軽妙なトークを楽しみました。
参加者からは「勉強になった」ではなく「楽しかった」との声が聞かれ、
科学を楽しむというコンセプトを達成できたと自負しています。
今後も、本部半島ジオパーク推進協議会は、
さまざまに連携してイベントを開催していきたいと考えています。
皆様のお力添え、よろしくお願いいたします!


文責:西園
写真:小川
2013年03月08日
ジオパーク講演会を開催しました!!
先日の3月2日に那覇市の沖縄産業支援センターで講演会「地球を楽しむジオパーク 〜世界・日本・沖縄の歩み〜」を開催しました。
当日は,日本ジオパーク委員会の事務局を務める渡辺真人氏(産業技術総合研究所),本部半島ジオパーク推進協議会顧問の尾方隆幸氏(琉球大学教育学部)を講師に招いて講演をしていただきました。
特に渡辺氏からは,これまでにあまり聞くことができなかった世界のジオパークの事情や解説版,ガイドマップの重要性について説明していただきました。
なるほど!!っという話が多く,今後の活動の参考にさせていただこうと思います。
お忙しいところ,参加してくださった皆様,ありがとうございました。


文責:小川
写真:肥後
当日は,日本ジオパーク委員会の事務局を務める渡辺真人氏(産業技術総合研究所),本部半島ジオパーク推進協議会顧問の尾方隆幸氏(琉球大学教育学部)を講師に招いて講演をしていただきました。
特に渡辺氏からは,これまでにあまり聞くことができなかった世界のジオパークの事情や解説版,ガイドマップの重要性について説明していただきました。
なるほど!!っという話が多く,今後の活動の参考にさせていただこうと思います。
お忙しいところ,参加してくださった皆様,ありがとうございました。


文責:小川
写真:肥後
2013年03月06日
辺戸岬ジオツアー
2月23日に「歩いて体感!辺戸岬発見ジオツアー!」を開催しました。
辺戸岬は沖縄島最北の地。ここの自然景観から「地球の営み」を参加者とともに読み解いていきました。
ジオに関心を持つ16名の方々が参加してくださいました。
辺戸岬には,古い石灰岩(中・古生代)と新しい石灰岩(第四紀)が分布しています。付加体を構成する古い石灰岩と現地性の新しい石灰岩からは,琉球列島の島々の成り立ちを読み解くことができます。

辺戸岬東側の宇佐浜は,秩父帯と四万十帯の境界部にあたります。参加者には,仏像構造線に由来する崖を歩いて下ってもらい,浜で石を観察することで,構造線をまたいで地質が変わることを体験してもらいました。

浜では,「堆積物の安息角」を解説するためビニール袋を使用して実験を行いました。実験といっても,袋に穴をあけて砂時計のように砂を落とすというシンプルなもの。しかし,あまりの即席感からか,それともガイドを務めた平安山さんの熱弁のせいか,これが意外と大盛り上がり。

ほとんどの参加者は,これまでに辺戸岬を訪れたことのある方々でした。知っている風景でも,そこに「ジオの視点」を加えるだけで多くの発見があることを感じてもらえたと思います。そして,新しく発見した辺戸の景観は,「地球の営み」を読み解く「窓」にすぎないことを感じてもらえたら幸いです。
文責:比嘉啓一郎
写真:比嘉・友寄隆太
辺戸岬は沖縄島最北の地。ここの自然景観から「地球の営み」を参加者とともに読み解いていきました。
ジオに関心を持つ16名の方々が参加してくださいました。
辺戸岬には,古い石灰岩(中・古生代)と新しい石灰岩(第四紀)が分布しています。付加体を構成する古い石灰岩と現地性の新しい石灰岩からは,琉球列島の島々の成り立ちを読み解くことができます。
辺戸岬東側の宇佐浜は,秩父帯と四万十帯の境界部にあたります。参加者には,仏像構造線に由来する崖を歩いて下ってもらい,浜で石を観察することで,構造線をまたいで地質が変わることを体験してもらいました。

浜では,「堆積物の安息角」を解説するためビニール袋を使用して実験を行いました。実験といっても,袋に穴をあけて砂時計のように砂を落とすというシンプルなもの。しかし,あまりの即席感からか,それともガイドを務めた平安山さんの熱弁のせいか,これが意外と大盛り上がり。

ほとんどの参加者は,これまでに辺戸岬を訪れたことのある方々でした。知っている風景でも,そこに「ジオの視点」を加えるだけで多くの発見があることを感じてもらえたと思います。そして,新しく発見した辺戸の景観は,「地球の営み」を読み解く「窓」にすぎないことを感じてもらえたら幸いです。
文責:比嘉啓一郎
写真:比嘉・友寄隆太
2013年03月05日
円錐カルストの案内標識が設置されました!!
本部町内の東交差点から県道115号線に円錐カルストの案内標識が設置されました。
本部町の商工観光課さんが設置しており、外国語表記があります。
昨日設置されたのでしょうか??
出来たてホヤホヤです。
今後、山里地区円錐カルストの駐車場に至るルートに案内標識が設置されるようです。
ジオパークの活動を行っている効果があらわれてきたのでしょうか。。。

文責・写真: 小川
本部町の商工観光課さんが設置しており、外国語表記があります。
昨日設置されたのでしょうか??
出来たてホヤホヤです。
今後、山里地区円錐カルストの駐車場に至るルートに案内標識が設置されるようです。
ジオパークの活動を行っている効果があらわれてきたのでしょうか。。。

文責・写真: 小川
2013年02月27日
第2回ジオカフェ開催決定!
3月8日に、本部半島ジオパーク推進協議会とALLやんばる科学と教育の街づくりとの共催で、サイエンスカフェ形式の「ジオカフェ」を開催します!
下の画像をクリックするとチラシを見ることができます。

サイエンスカフェとは、講演会よりも話題提供者と参加者との距離が近く、カフェの要素も取り入れながら、科学の話を「楽しむ」というもの。
科学者と一般の人々をつなぐ新たなアプローチとして注目されています。
中学生以上を対象としていますので、幅広い年齢層のご参加をお待ちしております!
不明な点がありましたらお気軽にお問い合わせください!
文責 小川・西園
下の画像をクリックするとチラシを見ることができます。

サイエンスカフェとは、講演会よりも話題提供者と参加者との距離が近く、カフェの要素も取り入れながら、科学の話を「楽しむ」というもの。
科学者と一般の人々をつなぐ新たなアプローチとして注目されています。
中学生以上を対象としていますので、幅広い年齢層のご参加をお待ちしております!
不明な点がありましたらお気軽にお問い合わせください!
文責 小川・西園
2013年02月07日
[告知]講演会のお知らせとHPについて
講演会「地球を楽しむジオパーク―世界・日本・沖縄の歩み―」を行います。
渡辺真人氏(産業技術総合研究所)および尾方隆幸氏(琉球大学)を講師に招き、
3月2日(土)の16時から18時、那覇市小禄の沖縄産業支援センターで開催されます。
開場は15時30分、入場無料です。
協議会ホームページにも告知文がありますので、ご覧になってください。
また、以前告知した辺戸岬ジオツアーについても、
新着情報で反映されています。
ところで、開設以降久々に協議会HPをご覧になった方もいらっしゃると思います。
変化に気づいた方はいらっしゃるでしょうか?
文責 西園直
渡辺真人氏(産業技術総合研究所)および尾方隆幸氏(琉球大学)を講師に招き、
3月2日(土)の16時から18時、那覇市小禄の沖縄産業支援センターで開催されます。
開場は15時30分、入場無料です。
協議会ホームページにも告知文がありますので、ご覧になってください。
また、以前告知した辺戸岬ジオツアーについても、
新着情報で反映されています。
ところで、開設以降久々に協議会HPをご覧になった方もいらっしゃると思います。
変化に気づいた方はいらっしゃるでしょうか?
文責 西園直
2013年02月01日
桜まつりはいよいよ佳境です!
早く咲いたカンヒザクラの中には、もう散ってしまったものもあります。
この写真、違和感を持たれる方はいるでしょうか?

ソメイヨシノの散る様子とはだいぶ異なっていますね。

(この写真は4月に東京の上野公園で撮影しました)
以前の記事で、カンヒザクラは地面を向いて咲くというお話をしました。
散るときは、この形のまま地面へと落下するのです。
「♪桜 ひらひら舞い降りて落ちて~」といういきものがかりの曲がありますが、
これはソメイヨシノの話で、カンヒザクラではあまり見られません。
また、受験の合格でサクラサクという表現をする場合があり、
受験から桜をイメージする人も多いと思います。
しかし沖縄の場合、
カンヒザクラは「落ちるもの」だから受験生にとってはむしろ禁句である、
という考えの方もいらっしゃるようです。
このように、ソメイヨシノとカンヒザクラの違いは、
学問を離れたところにも影響しています。
本部町の八重岳、今帰仁村の桜まつりは、今週末2月3日までです。
2月1日現在、八重岳の桜の森公園では葉桜になっているものもありますが、
満開の木もありますし、まだつぼみのものも見られます。
また、今帰仁グスクではライトアップされた桜を見ることができます。
さまざまな桜の様子を見る絶好の機会ですので、
やんばる地域にお越しの方は、
ぜひ本部半島まで足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?
桜に関する記事
第1回 桜の時の到来①
第2回 桜の時の到来②
第3回 「日本一早い」桜まつり開催中です!
第4回 本記事
文責・写真 西園直
この写真、違和感を持たれる方はいるでしょうか?

ソメイヨシノの散る様子とはだいぶ異なっていますね。
(この写真は4月に東京の上野公園で撮影しました)
以前の記事で、カンヒザクラは地面を向いて咲くというお話をしました。
散るときは、この形のまま地面へと落下するのです。
「♪桜 ひらひら舞い降りて落ちて~」といういきものがかりの曲がありますが、
これはソメイヨシノの話で、カンヒザクラではあまり見られません。
また、受験の合格でサクラサクという表現をする場合があり、
受験から桜をイメージする人も多いと思います。
しかし沖縄の場合、
カンヒザクラは「落ちるもの」だから受験生にとってはむしろ禁句である、
という考えの方もいらっしゃるようです。
このように、ソメイヨシノとカンヒザクラの違いは、
学問を離れたところにも影響しています。
本部町の八重岳、今帰仁村の桜まつりは、今週末2月3日までです。
2月1日現在、八重岳の桜の森公園では葉桜になっているものもありますが、
満開の木もありますし、まだつぼみのものも見られます。
また、今帰仁グスクではライトアップされた桜を見ることができます。
さまざまな桜の様子を見る絶好の機会ですので、
やんばる地域にお越しの方は、
ぜひ本部半島まで足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?
桜に関する記事
第1回 桜の時の到来①
第2回 桜の時の到来②
第3回 「日本一早い」桜まつり開催中です!
第4回 本記事
文責・写真 西園直