日本ジオパーク申請書

ryukyugeo

2013年05月10日 15:10

ジオの人は「足で稼ぐ」のが得意。地球科学をやっていくなら、フットワークの軽さは欠かせません。そんな特技はいざという時に生きるもの。

とはいえ…まさか飛行機に乗って申請書を出しにいく羽目になるとは思いませんでした。そんな事態になった理由はとてもここでは書けませんが、締切前日、誰かが飛ばなきゃいけない事態になってしまったのです。

私が運び屋を買って出たのは、この申請に最も早くから関わった使命感からではありません。他に誰もいなかったからでもありません。ピンチはチャンス、このチャンスを使って先輩ジオパークを訪れ、先輩ジオパークに学ぶ機会を作りたかったから。

研究室にいても自宅にいても、実にさまざまな情報が得られる今日。便利な世の中には違いありません。しかし、現場に足を運ばなければわからないこともたくさんある。特にジオパークの世界では…。

日本ジオパーク申請書は、東京都内の某郵便局に滑り込ませました。標準配達日数から算出したタイムリミットの19分前でした。この4年間の軌跡を凝縮した28冊とCD3枚を詰めた段ボールは、沖縄の海風を浴びて少し湿っていました。

尾方隆幸(琉球大学/協議会顧問)

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