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2013年05月31日

公開授業:気候編~琉球列島は亜熱帯か~

ジオパーク活動では、ジオガイド中級・上級の認定の受験資格を取得するために琉球大学の公開授業の受講を必須としています。今年度前期は、協議会顧問の尾方先生の「環境地誌」が公開授業として開講し、ジオガイドのステップアップを目指す方、もちろんそれ以外の方も含めて、10名以上の一般の方が受講しています。
さて、5/7、5/14、5/28の3回の公開授業は、「モンスーンと琉球列島」と題して主に気候編の内容でした。この気候編で尾方先生から出されたお題が「琉球列島は亜熱帯かどうか?」でした。今までは、漠然と「亜熱帯・・・でしょ?」と思っていたわけですが・・・。
授業内容は下のような感じです。詳細入れると長くなるので、キーワードのみを並べました。

○第1回(5/7):
地球規模でみる熱収支と大気大循環、熱放射、フラックス、ハドレー循環、亜熱帯高圧帯など
○第2回(5/14):
ロスビー循環、大気海洋相互作用、海洋全熱フラックス、海陸風の循環、モンスーン、温暖化、ヒートアイランドなど
○第3回(5/28):
沖縄の気象データの解読、小笠原高気圧、年較差や日較差、大陸性気候、海洋性気候、台風、まとめ、お題の結論など

で、お題の琉球列島はどうかというと・・・、今回ブログでは結論は伏せます。興味のある方は公開授業を受講頂くか、ジオツアーに参加頂きますよう お願いします。(なんだよ!とお叱りを受けそうですが・・・)

一概には言えませんが、琉球列島では、観光立県である沖縄としての県や観光業界あげての戦略イメージや、やはり本土とは違う文化・雰囲気も相まって「亜熱帯の沖縄」のイメージが広く浸透していると思います。
もちろん、生物学や生態学ほかいろんな学問・分野で、線引きは変わります。この「線引きが変わる」ということを認識することが重要と思います。少なくとも、今回講義の受講者、特にジオガイドやガイド業をされる方は、インタープリターとして正しい知識を説明する必要があるので、イメージや1分野に偏った視点からの説明ではなく、いろんな視点もあるということを踏まえた説明を心がけることが重要かと思います。

野原博豪(協議会研究員)


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